医療過誤の裁判って何が難しいの?

医療過誤の裁判は患者側の勝率が低いという問題があり、その点だけでも難しいものとなっています。
理由としてはいくつかありますが、医療機関側は医療過誤を絶対に認めないわけではなく明らかな過失があった場合には、それを認めて示談に持っていきます。
誰が見ても医療機関側に責任があるようなものは、裁判をするよりも示談にしてしまったほうが双方に負担がありませんから、患者側が有利な状態ではそもそも裁判にならないというものがあります。

そして、裁判に持ち込まれるのは医療過誤になるのかあるいは医療過誤にならないのかという微妙な線引のところで争われるので、医療の知識のない患者側はそれだけでも大きく不利になってしまうものです。
更に裁判では訴える側が相手の過失を証明しなければなりませんが、治療の過程のデータというのは医療機関側がおさえているわけですからそれを正直に開示をしてくれるとは限りません。
あるいはミスが有った部分を記録してないということもありますし、もみ消しをされてしまうということもありえます。
誰かが証言をしてくれれば良いのですが、同じ医療機関で働いている人間同士であればやはり身内の人間をかばうのは自然な流れですから患者側は不利になってしまうのです。

そのため、医療過誤の裁判では患者側の勝率は2割程度となっていて、ほとんどが医療機関側の勝利となってしまうのです。
医療過誤の裁判を起こす場合には、負ける覚悟で起こさなければならないものとなっています。