高齢者がベッドから転倒する、夜トイレに行くために廊下を歩いていて転倒するなどと言った類の事例はどこの施設でも日常茶飯事に見られることです。
大半は大事に至ったり医療訴訟にまで進展することはありませんが、中には重篤なケガを負って訴訟にまで持ち込むケースもあります。
高齢者の場合、睡眠導入剤を飲んでいたり、安定剤を飲んでいてふらつくという事が大きな原因の1つです。
「夜中にトイレに行く場合は必ずナースコールをしてくださいね」と言っていても、遠慮からナースコールをしなかったり、認知機能が低下していて言われたことを忘れて一人でトイレは行って転倒した、というケースも少なくありません。
高齢者で転倒などのリスクがある場合、患者さんの安全を第一に考えて、夜中だけは拘束して勝手にベッドから出ないようにする施設もあります。
しかし、拘束を行うためには本人か家族の了承が必要ですし、承諾書を書いて貰っても後で「あれは人権侵害だ」と訴えられたケースもあり、医療者側や介護をする側も頭を悩ませているのが現実です。
夜間は2人~3人で50人を見ている施設も少なくありません。
また、「夜中だけ、誰か付き添って貰えませんか」とご家族に頼んでも、OKを貰えるケースは稀です。
「完全看護って書いてあるじゃないですか」、「家で介護できないから、ここに入居させているのです」などと逆切れされることが大半です。
このような医療事故を予見するためには、スタッフの夜の人手状況を知ることや、スタッフの年齢構成を見ることが大切です。
若手ばかりや年配者ばかりではなく、各年代バランスよくスタッフがいる所がベターです。