美容整形は高い費用がかかりますが、必ずしも成功するとは限りません。一般的には医療ミスが発生すれば、訴訟を起こすなどして一定の補償を求めます。しかし美容整形の分野では医療ミスに対して泣き寝入りする場合が多いのです。その理由は訴訟する勇気を持てないことにあります。裁判では医療ミスを立証するために、手術の前後でどのように変わったか写真を提出しなければなりません。しかし元々外見にコンプレックスがあって美容整形を受けているので、写真を公の場所に出すのをためらってしまいます。公平な判断を下す裁判官であっても写真を見られたくないと訴訟を起こせない人は多いです。特に女性の場合は豊胸手術での医療ミスに関する訴訟で、写真を男性の裁判官に見られるのを強く拒みます。日本では美容整形に対してあまり寛容ではないので、訴訟を起こすと知った周囲からの好奇の目にも耐えなければなりません。顔が少々崩れても家事や仕事はできると厳しい批判を受けることもあります。このように被害者への風当たりが強い中、訴訟で医療ミスが認められ損害賠償が請求できるようになっても問題は残っています。賠償額は入院や通院した日数を元に計算されるため、日帰り手術で美容整形を受けるとほとんどお金を請求できず治療費に50万円~150万円上乗せされる程度です。賠償金に今後の精神的な苦痛は考慮されないので、受け取れる金額に満足できないまま問題が解決したと見なされることが多いです。