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医療ミス 看護師でよくあるもの

看護師の医療ミスとして、よくあるものが注射の失敗です。
注射をする回数が非常に多いものですから、失敗してしまうことも少なくなく医療ミスと呼べるほどのものではありませんが一番多い例としては、やはり注射の失敗がよくあるものとなります。

毎日のように行うものだけに慣れていると思いがちですが、小さな針を正確にさすというのは簡単なものではなく更に患者の状態によってもやりやすさというのは大きく変わってきます。
血管の細い人の場合には、何回も刺し直すことになってしまうということは決して珍しいものではなく、医療ミスとしては非常に多い物となっているのです。
ただし、このようなミスは誰もが想定していることであり命にかかわるものでもありませんから、大きな問題となることはありませんがそれでも何度もミスをしていれば患者の方も不安になってしまうものですし、看護師としても注射の技量に自信を無くしてしまてトラウマになってしまうということもあります。

注射のミス以外に多いものとしては、薬剤の投与ミスがありこちらは非常に大きな問題に発展してしまうおそれがあるもので、はっきりと医療ミスとして問題になるものとなります。
薬剤というのは薬剤を間違うあるいは投与量を間違ってしまったりすると、毒になってしまうこともあるので非常に大きなミスと言えます。
しかし、現実的には日々多くの患者にそれぞれ異なる薬剤を投与する看護師は、間違えてしまうことも決して珍しいものではありません。

医療ミス よく事例で取り上げられるものってどこの科が多い?

医療ミスで取り上げられる科で多いのは外科、産婦人科あるいは歯科(歯医者)などです。特に外科では手術中のガーゼの取り忘れなどが多いです。また最近大きな問題になった腹腔鏡手術後の患者が多数死んでしまった例などは、記憶に新しいところです。傷口が小さくて術後の痛みが少ないという点では患者に大変なメリットがありますが、熟練した医師の技術が必要なことから医療ミスに至るケースもあり、この手術の限界点もありうるということは知っておきたいところです。
また産婦人科では、死産やあるいは妊産婦が死んでしまったという医療ミスも時々あり、裁判に至るケースもあります。特に最近高齢出産が多くなっているため出産時のリスクが高くなり、難しい判断を迫られる場面もあります。不妊技術が発達し、自然には授からないはずの赤ちゃんが多数妊娠に至ったことはとても喜ばしいことですが、半面命を落としてしまう赤ちゃんも少なからずいます。妊婦さんの死亡例も少なくなってはいますが、ゼロではありません。すべてが医療ミスによるものというわけではありませんが、中には医師が注意をしていれば防げたケースもあったのではないかと思われます。産婦人科は激務であり、成り手も少ない上に医療ミスが起きると裁判になるケースが多く、出産をやめる病院も増えています。歯科では抜糸時の処置のミスや虫歯を削るときのミスなどが圧倒的に多くなっています。歯科医院はコンビニより増えているという説もあり、歯科(歯医者)のスキルアップが求められます。

手術するけど…合併症にならないよね?

何らかの病気を患ってしまった結果、治療のために手術をすることになったというケースは珍しいことではありません。ですが手術を受けるということ自体が不安ですし、手術が成功したとしても合併症にならないかどうか・そもそも合併症にはどのようなものがあるのかどうかを知っておかないと予後に不安を抱いたままではスムーズに治療をすることができません。
基本的に手術を行う前には病院側には患者に対して説明の義務があり、どのような手術内容であったとしてもどうしてそのような治療方法を選択したのか・どのような手術なのか・合併症や手術後はどのような治療をしていくのかなどを患者に説明しなくてはならないようになっています。なのでどこの医療機関でも手術前には説明とそれに関する承諾書や同意書が用意されているのですが、杜撰な管理をしているようなところでは承諾書にはあるけど説明がないというところもあります。書面に書いてあるのだからいちいち説明しなくてもいいだろうという考えからの行動なのですが、合併症に関してなど細かい部分に関して記載されていないものも多いので説明がなければ分からないまま手術を受けなければならなくなります。
そのため万が一の医療ミスや合併症の発症の際にも冷静に対応することができるように、わからないところがあったり気になったら主治医に確認するようにすることが大切です。特に些細な部分に関しては医師も聞かれなくては何が分からないのか分からないので、しっかり確認することによって医師側も安心することができます。

なぜ医療ミスが起こるのか?

医療ミスというのは病院内における投薬や施術のミスのことをいいます。
重大な医療ミスであれば人命を落とすことがあり、それにより莫大な損害賠償を請求されることがあります。
病院側とすれば医療ミスは必ず防ぎたいところですが、 100%防ぐ事は難しいとされています。
なぜ医療ミスが起きてしまうのでしょうか?
まず人手が足りないことが挙げられます。
大きい病院に就労してしまうと、長い拘束時間の割には給料が低いということが多々あります。
それによりある程度技術が身に付いてしまうと、自身で開業してしまうからです。
看護師においては慢性的に人手不足であるため、少しでも条件が良いところがあれば転職してしまうことも理由として挙げられます。
それにより病院内の人手が足りないため、一人一人の作業負担が大きくなってしまいます。
皆さんも経験があると思いますが、仕事が忙しいと全てにおいて精密さが弱くなってしまいますよね。
病院の場合はそれにより医療ミスが起きてしまいます。
次に技術の複雑化が挙げられます。
あらゆる病気を治療するために最新の技術を取り入れている病院はたくさんありますが、実際に取り扱う人材が不足している状況にあります。
それにより操作に慣れていない人間が行うことで医療ミスが起きてしまうんですね。
また技術を持っている医師は条件の良いところに転職してしまうことで、人手不足にもつながってしまいます。
これを改善するためには雇用環境の整備、技術のトレーニングが必要です。

点滴などの薬物アレルギーでの医療ミスって防げるの?

医療ミスの種類の中のひとつに、点滴や注射などの薬液によって起こる事故と言うものがあります。中でも特に恐ろしいのが薬物アレルギーによるアナフィラキシーショックであり、これが発生してしまうと発見が遅れてしまった場合など最悪のケースとしては死亡してしまったという事例も存在しています。
このような医療ミスの多くは間違った薬を投与することによって起きてしまったり、患者の薬物アレルギーに関してチェックしていなかったなどの問題があります。そのため前者の場合は投与する前にダブルチェックや患者の確認をするなど医療従事者側が注意しなければならないので患者側が予防することは難しいのですが、後者であれば薬物アレルギーの有無に関してしっかり申告しておくことで予防することが可能です。
ですが最も恐ろしいのは、その薬物にアレルギーがあるという事を患者側が知らないと言うケースです。この場合は医療従事者側が間違っていなくてもアナフィラキシーショックを起こしてしまうと言う事もありますし、普段は問題ないけれども免疫力が低下しているなどの問題でアレルギーが起きてしまうという事もあります。このような医療ミスを防ぐためには投与後の経過観察を充分に行い、異常を早期発見するように医療従事者側が努めることが重要となります。また患者側も投与中に何らかの違和感やおかしいところを感じた場合はすぐに伝えるようにするなど、自分たちでも注意するようにしておくことも大切です。

検査技師が検査結果を誤ったことで発生した医療ミス

医療ミスは一般的に医師や看護師が起こすものだと思われがちですが、実はそれ以外の医療従事者が起こす医療ミスというのも少なからず存在しています。その中のひとつで例えば検査技師が検査結果を誤って伝えてしまったり、ほかの患者のものと間違えてしまったことによって患者に重篤な問題が起きてしまったなどの医療ミスもあります。このような医療ミスに関してはどのような責任追及がされているのでしょうか。
まず検査結果を誤ってしまったことによって発生した医療ミスの場合、その責任はどのような経緯で起きたのかによって異なっています。例えば検査そのものを間違えてしまった場合はそれを指示した医師の責任問題であると判断できますし、医師でもできる検査の場合は医師が自分で指示をして自分で検査を行ったということになるのでやはりこちらも医師の責任であると判断されています。このような場合のほとんどは検査技師が責任を問われることはありませんし、裁判でも被告となることはほとんどないです。
ですが検査技師が検査結果の中にあった異常に気づいていたにも関わらず医師に報告しなかった場合やほかの患者の検査結果と取り違えてしまっていた場合は検査中の医療ミスとして判断されるので、検査技師に対して責任追及が行われると言う事もあります。特に取り違えに関しては医師がそれに気づくことは難しいですし、異常に気付いていながら報告を怠ったと言う医療ミスは場合によっては深刻な問題に発展することがあるため責任は重いとされています。

近年の医療事故件数

2015年に全国の医療機関での医療事故の報告件数は3,654件となっており、前年の3,194から460件増加しました。報告義務のある医療機関からの報告件数は2005年の1,114件から3,374件と約3倍増加しています。任意参加の医療機関数は過去10年間で283施設から743施設に増えたのですが、医療事故件数は151件から280件にとどまっています。合計で2015年に全国の医療機関で起きた医療事故件数は報告義務対象医療機関で、3,374件、任意の医療機関での280件とで合計3,654で、年単位で集計をはじめた2005年以降最多となっています。件数が増加したことについては「再発を防ぐため報告の意識が定着してきた」と考えられます。2015年10月には国内全ての医療機関、助産所(約18万施設)を対象にした「患者の予期せぬ死亡事例」が起きた場合には第三者機関への届け出と、院内調査を義務づけた医療事故調査制度がスタートしました。法令に基づき報告が義務づけられている大学病院や国立病院機構の病院は243施設で3,374件の医療事故の報告があり、その中死亡事例は306件(9、1%)、酒害が残る可能性が高い事例は324件(9、6%)でした。報告の内容で最も多かったのは患者の転倒など療養上の世話に関する事例が36、4%、治療や処置に関する事例は30、2%と続いています。任意で参加する医療機関での事故報告は280件となっていますが、報告義務のある医療機関との差が大きいとして積極的な報告が求められています。

『ヒヤリ・ハット』って何?

病院などの医療機関以外でも耳にすることが多くなってきているのがヒヤリ・ハットと呼ばれているものなのですが、これは簡単に言ってしまえば「一つ間違えれば大きな事故が起こりそうになっていた直前の出来事」のことを指しています。例えば点滴をしようと患者のところに行こうとした直前に薬剤を間違えていることに気付いたり、車椅子に乗せる時にブレーキをする事を忘れていて危うく倒れてしまうところだった、などの事を指しています。
これは元々日本で作られた造語であり、「ヒヤリとした」「ハッとした」などの言葉から文字って作られた言葉となっています。日本では現在病院を始めとして福祉関連の業界でも用いられているため医療関連や福祉関連の専門用語だと思われがちですが、実はそれ以外の業界でも使われることが増えてきています。その中でも特に病院の場合は医療事故や医療ミスを予防するために徹底している報告書や気付きとして用いられており、これをまとめることによってどのような状況や環境で医療事故やミスが起きるのかと言うところを分析する際に役立っています。
ただし一部の人たちはヒヤリ・ハットを軽視している傾向があり、実際にそのようなことが起きても記録せずに忘れてしまうということがあります。ですが一つ間違えれば大きな事故に繋がっていたと考えると決して軽視していいものではないため、ヒヤリ・ハットの重要性の認識が広まることが医療ミスの予防対策として大切だとされています。